デザインについて
ダブルスーツ
ダブルスーツ
数年前から「流行しています。」と言われて久しい、ダブルブレストのスーツ。
業界内ではなんとか流行らせようとする動きはあったものの、不発に終わっていた。
数は少ないながらぽつぽつと受注も入るようになってきた。
細身でVゾーンが深いものが今のトレンド。
ダブルの難しさは釦の配置で大きくそのスーツの表情を変えてしまうこと。ややもすれば、バブル期のダボダボスーツになってまう。
スマートなダブルブレストのスーツを手に入れたければ、オーダーする際にスタッフと綿密な打ち合わせが必要だ。
ダブルの魅力
なんといっても、男性的なシルエット。
「生地を多く使うスーツはお金持ちに見える。」
貧乏な国の軍隊は限られた生地を節約しより多くの軍服を作ろうとした。歴史を背景に、人間にはそうした潜在的な先入観があるのだろう。
ダブルスーツを着る者は視線を集める。
ダブルのスーツを身に纏うと自然に背筋が伸び自信が湧いてくる。
6×2のダブルブレストのスーツ

Vゾーンが深いのが特徴。
第三釦の位置が腰ポケットより3cmほど低くなっている。
ダーツを多くとり、バストとウェストの差寸を大きくとることでXシルエットに。
(写真はCorvoオリジナルモデルの「駿」)
オーダーで失敗しないポイント
バスト、ウェストシングルの際のサイズより小さめに!
ウェストの絞りを出すとスタイリッシュに。
左右の第二釦と第三釦の四角形は長方形に!
ダブルにベスト

お勧めするスタイルはダブルにベストの組み合わせだ。
本来、ダブルとベストという組み合わせは一般的だった。
映画「ゴッド・ファーザー」のマイケル役のアルパチーノのダブルの3Pは実に見事だ。
ジャケットの前をあけてベストをのぞかせながら歩く。
そんなスタイルもありだ。