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デザインについて

シングルスーツ

-シングルスーツ

スーツと言われると大多数が思い浮かべるであろうシングルスーツ。

それほどまでに浸透されており、別途記載のダブルスーツと対をなす形である。

シングルスーツと言っても、前釦の数によってその呼び名を変える。

二つ釦、三つ釦、段返り三つ釦、四つ釦など。

既製品、オーダーメイドを合わせて最も需要の高い二つ釦が主流。

皆さんが街で見かけるスーツの大半が二つ釦のシングルスーツだろう。

 

ーシングルスーツの魅力

汎用性が高く、馴染みやすい。

基本的にシングルスーツであればシーン問わず着用できる。

世界中で愛される完成された形なのだ。

国によってテイストが変わってくるのもまた魅力。

中にベストを挟めば、メリハリのある美しいシルエットを映し出す。

3P(スリーピース=ジャケット、ベスト、スラックスが一組になったもの)も大いに楽しめるだろう。

 

シングル二つ釦

前釦が二つ付けられているもの。

基本的に釦は上のみ留めておくのだが、座るときなどは二つとも外しておく。

下の釦は歴史を辿ると飾りの意味合いがあった為、現在でもその名残で外したままである方が良い。

型崩れ、皺の防止などの意味もあることを忘れてはならない。

写真はcorvoオリジナルモデルの「莞爾」

写真のようにスタイリッシュな形だと、美しいラインを作り出す。

一着はオーダーで仕立てるべきだ。

 

 シングル3P

前述したように、中にベストが入るとメリハリが出る。

ダブルスーツの3Pとはまた違い、ベストの前身が全面的に出てくる。

これによりシングル3Pならではの貫禄も漂うのだ。

 

イタリア系のスーツの特徴

イタリア系のスーツの特徴

今回はイタリア系のスーツの特徴について紹介。

一般に北イタリアのスーツは洗練されていて、南部イタリアのスーツは軽く羽織れるといわれる。

ただ、イタリア系のスーツと紹介しているが仕立屋などによって大きく差違があるため、ステレオタイプで認識することは禁物だ。

 

北イタリア系のスーツの特徴

構築的シルエットに繊細なイタリア生地を用いる。

貴族文化の栄えた北イタリアのスーツは都会的で洗練されている。

地理的にドイツ、フランスの都会的な文化の影響を受けていることが大きい。

総毛芯の構築的シルエット、特徴的ディテールとして「ロープド」があげられる。

 

(画像はCorvoの莞爾)

Corvoの莞爾は北イタリアのスーツを参考にしている。

 南部イタリア系のスーツの特徴

毛芯を極力省いたアンコン仕立てが多い。

温暖な南部イタリアはイタリアの中でも特に軽量なファブリックが好まれる。

特徴的ディテールとして「雨降らし袖」、アウトポケット、多き開いたフロントカットがあげられる。

 

(画像はCorvoの奉文)

Corvoの奉文は南部イタリアのスーツを参考にしている。

袖付け

袖付け

袖付けには「ロープド」「ナチュラル」「雨降らし」の三種がある。

今回はその袖付けについて紹介。

現在は袖付けはマシーンで行われる場合がほとんどだ。

スーツがハンドメイドが当然だった時代はイセの処理がをハンドでおこなうことのみで可能なロープドが基本であった。

既製品がメインとなった今日、「ナチュラル」は一般的な仕様となた。

 

ロープド

肩から袖の境界線が隆起しているのが特徴。

クラシカルな仕様。

選択可能なスーツ店は現在では少ない。

この仕様が可能なことは、ハンドメイドの証となる。

イセが多いため、動きやすくなる。

イギリス、北イタリア系のスーツに多くみられる。

特にイギリス系のスーツではコンケープショルダとの組み合わせが多い。

北イタリア系のスーツでは通常の肩線に合わせられる。

スーツに威厳をもったスタイルに最適。

通常、ジャケットに合わせられることはない。

 

 雨降らし(シャツ袖)

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イセをあえて処理しない仕様。

袖にギャザー(イセ込み)があるのが特徴。

袖の形状がまるで雨が降っているようなので「雨降らし」といわれる。

シャツ袖、マニカカミーチャとも呼ばれる。

南部イタリア系のスーツ、ジャケットに多くみられる仕様。

夏用の肩パットのない、柔らかい仕立ての際に用いられることが多い。

ヌケ感を演出できるため現在、既製のジャケットなどにも見られれる。

タイト目の仕立ての場合はイセにより稼働域が大きくなり動きやすさにつながる。

イタリア生地のような軽量ファブリックに好相性。

 

 

 ナチュラル(割り袖)

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「割り袖」とも呼ばれる。

「ブルックスブラザース」が量産スーツを効率的に供給する際に生まれたといわれている。

アメリカ系のスーツ、既製のスーツに多くみられる仕様。

今日では一般的仕様と認識されている。

ダブルスーツ

ダブルスーツ

数年前から「流行しています。」と言われて久しい、ダブルブレストのスーツ。

業界内ではなんとか流行らせようとする動きはあったものの、不発に終わっていた。

数は少ないながらぽつぽつと受注も入るようになってきた。

細身でVゾーンが深いものが今のトレンド。

ダブルの難しさは釦の配置で大きくそのスーツの表情を変えてしまうこと。ややもすれば、バブル期のダボダボスーツになってまう。

スマートなダブルブレストのスーツを手に入れたければ、オーダーする際にスタッフと綿密な打ち合わせが必要だ。

 

ダブルの魅力

なんといっても、男性的なシルエット。

「生地を多く使うスーツはお金持ちに見える。」

貧乏な国の軍隊は限られた生地を節約しより多くの軍服を作ろうとした。歴史を背景に、人間にはそうした潜在的な先入観があるのだろう。

ダブルスーツを着る者は視線を集める。

ダブルのスーツを身に纏うと自然に背筋が伸び自信が湧いてくる。

 

6×2のダブルブレストのスーツ

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Vゾーンが深いのが特徴。

第三釦の位置が腰ポケットより3cmほど低くなっている。

ダーツを多くとり、バストとウェストの差寸を大きくとることでXシルエットに。

 

(写真はCorvoオリジナルモデルの「駿」)

 

 オーダーで失敗しないポイント

バスト、ウェストシングルの際のサイズより小さめに!

ウェストの絞りを出すとスタイリッシュに。

左右の第二釦と第三釦の四角形は長方形に!

ダブルにベスト

お勧めするスタイルはダブルにベストの組み合わせだ。

本来、ダブルとベストという組み合わせは一般的だった。

映画「ゴッド・ファーザー」のマイケル役のアルパチーノのダブルの3Pは実に見事だ。

ジャケットの前をあけてベストをのぞかせながら歩く。

そんなスタイルもありだ。

 

ノッチとピーク襟

ノッチとピーク襟

一般にピークがノッチに比べカジュアルだと思われがちだが、本来スーツ、ジャケットはピークが基本であった。

ノッチの起源は諸説ある。今回、紹介するのは有力とされる説を。

猟師たちが、狩りの際、ピークだと風邪で襟先がばたつき、狩猟の際、邪魔だとノッチになったといわれている。

2000年前後まではノッチのスーツが主流だった。

細身のデザイナーズブランドのスーツを中心にピークの襟が採用され、2010年前後からのトムフォードの台頭に合わせピーク襟は今日のスーツの主流となりつつある。

数年前まではピークはビジネスの場では場違いとされ、一部の方々には威圧的印象を与えたが、いまではビジネスの場でも市民権を得ている。

 

ピーク

襟先が上に向いて尖ったスタイル。

太めの襟だと、ドレッシーな印象を与える。

細い襟だとカジュアルに見える。

オーダー感がある。

ノッチ

ジャケット・パンツ

一般的スタイル。

人を選ばないスタイルなのでビジネスシーンでは無難。

金融、法律関係などお堅い職業の方はこちらの方が無難。

ベント

ベント

ジャケットの切れ込みには「サイドベンツ」「センターベント」「フックベント」「ノーベント」がある。

ちなみに「ベント」とは切れ込みのことだが、サイドのの場合、左右二か所あるため複数系の「ベンツ」となる

今日、スーツなら「サイドベンツ」、ジャケットなら「センターベント」が主流だ。

本来、スーツ、ジャケットは「ノーベント」だった。

それはスーツは「モーニングコート」が発祥であり、「ラウンジジャケット」という変化したものだからだ。

上記の2者は部屋着を前提している。それが外着になった経緯がある。

「サイドベンツ」は「剣吊り」と言われ剣を抜きやすくするために入れられるようになった。

「センターベント」は「馬乗り」と言われ乗馬しやすくするたに入れられるようになった。

ちなみにダブルブレストのスーツは海軍服を発祥としている。であるから乗馬を前提としたセンターベントには通常しない。

今日でもタキシード、ダークスーツでは「ノーベント」が基本だ。

 

サイドベンツ

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腰の左右に切れ込みが入るスタイル。

現在の主流。

バックシルエットが綺麗に見える。

貫録のあるスタイルに多い。

背中にドレープが生まれるので光沢のある生地は好相性。

 センターベント

背中心に切れ込みが入るスタイル。

裾が広がらないので細身のジャケットと好相性。

また「サイドベント」に比べ若く、軽快な印象を与える。

デザイナーズブランドでは今日でも根強い人気がある。

 ノーベント

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ダークスーツ、タキシードなどフォーマルなスーツに見られる。

ボディコンみたく腰のくびれとお尻のラインを強調できるので筋肉質な方にはお勧め。

ただし、動きにくくなるため注意が必要。

 

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