ホーム>コルヴォ名古屋・大阪ブログ>2012年1月

2012年1月

オーダー、既製とどっちがお得?

 今日、以前スーツとシャツをご購入された理髪店を営むお客様に散髪をお願いに行ってきました。五日からの始業に向けての身繕いです。
 
 「Corvoのスーツ、着心地いいですね。シャツも肌触りが今まで来てたやつとは全然ちがって気持ちいですね。」とお褒めのお言葉、ありがとうございます。
 
 「既製品とオーダー服ってどっちが品質が高いんですか?」
 
 さすが経営者、価格と品質の面にたいして突っ込んできますね。
 
 賢い消費者の方はCorvoにとっては有り難いです。価格に絶対の自信が有りますから。(笑)
 
 ※ここでいう品質とは生地と縫製のことだけを指しています。サイズ、デザインを加味していません。
 
 正直にお答えしてスーツに関してはブランド、会社の方針によってまちまちなんですが原価は同じ縫製、同じ生地なら原価は既製品が安いですが、既製品の在庫リスクを加味するとオーダー服と既製品の売値はたいして変わりません。(最終的に売値は粗利をどの程度乗せるかの経営方針が大きいので一概には言えませんが)
 
 既製とオーダーを扱うところは二割から三割程度、オーダー製品の方を高くする傾向が有ると感じます。
 
 シャツに関しては安価なもの(四千円以下ぐらい)は既製品の方が品質はいいです。やはり、オーダー製品は一品物で縫製賃も嵩みます。原価は縫製賃+生地代です。既製品の方が原価が同じ値段ならいい生地が使えます。またほとんどのシャツはスーツとは違い季節感がないので在庫リスクは少ないです。乗せる粗利にたいして大きな差は出ません。
 
 高級シャツはオーダー製品に軍配が上がります。やはり、原価が高くなると在庫リスクが大きくなります。また日本では世界的に特異の消費形態があり、それは中間所得層が多く中間所得者層向けの商品のコストパフォーマンスが極端にいいことにあります。高級品となれば消費は少なくなり商品の回転は悪くなります。大量発注をかけれません。在庫リスクも大きくなります。在庫リスクのないオーダーに軍配が上がるわけです。
 
 ちなみに海外のデザイナー、服飾関係者が日本のスーツ量販店に立ち寄るとかなず驚くそうです。
 
 「なんでこんなにスーツが安いのか」と。その理由は特異な日本の消費形態に有るわけです。

靴、鞄、ベルトの革の色は合わせるべき?

 ご存知の方も多いと思いますが、取り上げてみました。
 
 結論から言うとベルトと靴は色を合わせるべきです。
 
 鞄は合わせた方がおさまりがいいのですが、合わせなくてもいいというのが一般に言われているルールです。
 
 茶色となると靴とベルトが全く同じ色の物は少ないですよね。そんな時はベルトの色を靴より若干濃いめの物を選ばれるとおさまりがいいです。
 
 どうしても色を合せたいという方は革靴を扱うショップで有れば、ベルトと革靴の革が同じもので作られた商品を取り扱っていることが多いので併せて購入されるといいでしょう。

カフリンクス(カフスボタン、カフス)

紳士服は女性服と違い、総じて華美の装飾が施されることは有りません。
 
 特にスーツはシンプルですね。(シンプルが悪いわけではありません。)
 
 スーツに花を添えたいときに重用するのはカフリンクスです。
 
 wikipedia参照 カフリンクス
 
 カフリンクスは英国調のスーツに合わせる場合が多い気がします。
 
 今季の流行は英国調のシャツです。 襟と袖をクレリックにして、袖をダブルカフスにしてみて英国調のシャツを堪能してはいかがでしょうか?
 
 

ユニクロのドレスシャツの品質がいい!!!

 今日、寒いので厚手の寝巻を買いにユニクロに行ってきました。
 
 職業柄、ワイシャツの仕立てを見てみたんですがそれがびっくりするほど仕立てがいいんです。
 
 生地感は綿100%なんですが形状安定で水を吸わなさそうな感じの化繊のような風合いでした。(通常、形状安定加工をするとどうしてもそうなります。)
 
 何がいいかといえば仕立てです。縫い代がちゃんと処理されているんです。
 
 生地は端の断面からほつれてきます。シャツの場合、ロックミシンか本縫いで処理します。通常、既製で五千円以下のシャツは縫い代をロックミシンで処理します。
 
 しかし、ユニクロのシャツは3990円?(値段は曖昧に記憶しています。)で本縫いを採用していました。
 
 シャツはスーツと違い副資材を多くは使いません。仕立てと生地の仕入れ値の差が大きく価格に反映します。この価格帯で本縫いを採用するとはさすがユニクロというところですか。
 
 ユニクロの製品は年々、価格にたいする品質、デザイン性が向上しています。サイズを細分化せず作業を効率化して縫製賃を下げ、生地を大量仕入れするなどの企業努力の賜物でしょう。
 
 自分たちのような注文服を扱う人間は総じて既製服を扱う業者や安価な製品を扱うブランドを蔑にしがちです。大いに反省すべき点です。良いところは素直に認める姿勢が必要ですね。
 
 また、意外にもオーソドックスな柄、シルエット、デザインのシャツでびっくりしました。スーツ屋がボタンホールの色を変えたり、釦がたくさんついたものなど正統なドレスシャツから逸脱しつつある中、ユニクロが正統派で行くとは。
 
 「おい!ユニクロのことをそんなに褒めたら自分たちのシャツが売れなくなるぞ!」と言われてしまいそうですがオーダーシャツの真骨頂は体に沿ったシャツを提供することです。それと取り扱う生地の品質も違いますから、住み分けはできているから大丈夫ですよ。
 
 ちなみにCorvoの仕入れ先のドゥワンのシャツもすごくコストパフォーマンスがいいですよ。
 
ページ上部へ