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オーダー、既製とどっちがお得?

 今日、以前スーツとシャツをご購入された理髪店を営むお客様に散髪をお願いに行ってきました。五日からの始業に向けての身繕いです。
 
 「Corvoのスーツ、着心地いいですね。シャツも肌触りが今まで来てたやつとは全然ちがって気持ちいですね。」とお褒めのお言葉、ありがとうございます。
 
 「既製品とオーダー服ってどっちが品質が高いんですか?」
 
 さすが経営者、価格と品質の面にたいして突っ込んできますね。
 
 賢い消費者の方はCorvoにとっては有り難いです。価格に絶対の自信が有りますから。(笑)
 
 ※ここでいう品質とは生地と縫製のことだけを指しています。サイズ、デザインを加味していません。
 
 正直にお答えしてスーツに関してはブランド、会社の方針によってまちまちなんですが原価は同じ縫製、同じ生地なら原価は既製品が安いですが、既製品の在庫リスクを加味するとオーダー服と既製品の売値はたいして変わりません。(最終的に売値は粗利をどの程度乗せるかの経営方針が大きいので一概には言えませんが)
 
 既製とオーダーを扱うところは二割から三割程度、オーダー製品の方を高くする傾向が有ると感じます。
 
 シャツに関しては安価なもの(四千円以下ぐらい)は既製品の方が品質はいいです。やはり、オーダー製品は一品物で縫製賃も嵩みます。原価は縫製賃+生地代です。既製品の方が原価が同じ値段ならいい生地が使えます。またほとんどのシャツはスーツとは違い季節感がないので在庫リスクは少ないです。乗せる粗利にたいして大きな差は出ません。
 
 高級シャツはオーダー製品に軍配が上がります。やはり、原価が高くなると在庫リスクが大きくなります。また日本では世界的に特異の消費形態があり、それは中間所得層が多く中間所得者層向けの商品のコストパフォーマンスが極端にいいことにあります。高級品となれば消費は少なくなり商品の回転は悪くなります。大量発注をかけれません。在庫リスクも大きくなります。在庫リスクのないオーダーに軍配が上がるわけです。
 
 ちなみに海外のデザイナー、服飾関係者が日本のスーツ量販店に立ち寄るとかなず驚くそうです。
 
 「なんでこんなにスーツが安いのか」と。その理由は特異な日本の消費形態に有るわけです。

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