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2019年9月

スーパー200の生地でスーツを仕立てる。②

職人さんからの仮縫い上がりの連絡を受け 仮縫いに行ってまいりました。

ディラーの社長と打ち合わせ中のご連絡でしたので、社長にカメラマン役をお願いし二人で向かうことに。

道中、社長に「テーラーがスーツを仕立てに行くって、どいうこと?(笑)」

私が「マクドナルドの店員は毎日ハンバーガー食べるんですか?」 「フェラーリ屋がフェラーリを毎日乗らないでしょ!」

とのやり取りを交えつつテーラーさんに車で向かいました。

 

到着すると店の天井が漏水で雨漏りしたのこと。

心で「修理代の足しに、また一着作ろう」と思い。

着せ付けていただくと、全体的にはほぼ完璧でした。

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私が「これでいいじゃないですか?」というと

職人さんが「早い!ちょっと見させて」と慌て顔(笑)

テーラーあるあるで、つい自分のスーツだとお客様のスーツと違いあまり気にしなくなりますね。

ちなみに案外、昔からの腕利きのテーラーでスーツを着て接客する人ってすくないものですね。

ブランドショップではなく、テーラーに定期的に通う方は、「外身より中身」という方が多い気がします。

「自分のスーツが良ければよい」という感覚があるのでしょう。

後から気付いたのですが、僕のスーツを仕立てている職人さんは半袖シャツ。

ジャケットはチェンジポケット、腰ポッケトの位置を微調整。

パンツは特に問題なく調整なし。

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気分でサスペンダーボタンを依頼。

ベストは「襟みつ」「脇下」を1㎝ずつ出す、微調整で完了。

幅広のショールカラーということでラペルの返りを重視し、固めの芯地を入れることになりました。

V型のボタン配置のダブルのベストってデザインが難しいんですが、一発で満足な型が決まりました。

職人さんが製図で悩んで仮縫い予定が10日ほど遅れたとのこと。納期にうるさい今日、職人さんのスーツ作りが真剣だという証です。

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お礼をしつつ店を出、お見送りまでしていただきました。

仕上がりが楽しみです。

Ermenegildo Zegnaご紹介

Ermenegildo Zegna
 
エルメネジルド・ゼニアと読みます。高級紳士服ブランドとして、スーツに詳しくない方々への知名度も高いのではないでしょうか。
今回は、このゼニアについてご紹介していきます。
 
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今ではファッションブランドとして、世界で500以上のショップを持つゼニアですが
元は1910年にイタリアで生地メーカーとして設立されました。
ロロ・ピアーナと同じく、ミルの業態を取っていますが、原毛の厳選に特徴があります。

まず、ゼニアでは羊の脇と肩の毛、高品質な部分しか使いません。
ここだけでも贅沢ですがさらに細さと長さ、色、密度、強度を検査し厳選されたもののみが生地になれるのです。
そして基準に合わないものは使用しない、というところからも徹底したこだわりが窺えます。
 
これだけこだわりがあるのだから、さぞ原毛が細いらしい生地なのだろうと思いきや
実はゼニアにはSuper●●'sという表記がありません。
15milmil15(15ミルミル)が15ミクロンの原毛を使っているということから付けられたシリーズ名でSuper170's相当なのですが
こちらもあえてSuper表記をしていませんね。
 
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というのも、原毛の検査項目を前述したとおり、細さだけでなく密度と強度もゼニアは重視しているのです。
テキスタイルデザインはシンプルな物が多く、日本のビジネスシーンにも合っています。
以前紹介したロロ・ピアーナが女性的ならばゼニアは男性の筋肉のような雄々しさを感じさせる雰囲気で
見た目と実用性を兼ね備えたブランドだと言えるでしょう。
ゼニアは目的に応じてシリーズが分かれているため、選びやすくもあります。
 
 
トラベラー
250gのオールシーズン向け。
「ハンガーに掛けておけば、翌日にはしわが取れる」と言われるほど、非常にしわになりにくい加工をした生地です。
名前の由来であり、出張(トラベル)が多い人向けに開発されたシリーズ。
高級感を持たせつつ、日常のビジネスシーンに限りなく落とし込んでいるため少しシャリ感があり、光沢も激しい主張がありません。
 
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トロフェオ
240gでオールシーズンむけ。
ゼニアの生地は軽いのですが、密度があるため肉厚でしっかりとした生地感で着ていてストレスがありません。
さらにSuper150'sクラスの原毛で織られた、なめらかな肌触りと艶があるため仕立て映えする生地です。
見ただけで高級感が伝わるためここぞというとき、目上の人から認められたいときにいかがでしょうか。
 
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CARLO BARBERA(カルロ バルベラ)ご紹介

十五夜、中秋の名月を過ぎ、夏の激しさが和らいできましたね。
Corvoでもご成約の数と共に秋の訪れを感じています。
さて、今回は生地メーカー界でも並々ならぬこだわりをもったブランド、CARLO BARBERA(カルロ バルベラ)についてご紹介していきます。


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バルベラは1949年、イタリアのピエモンテ州ビエラにて生地メーカーとして設立されました。
カルロ・バルベラの製品はゼニア、ロロピアーナ、デルフィノ、チェルッティと並んで五大生地ブランドといわれ、世界で高く評価されています。

また、ピエモンテ州では『バルベラ』という品種の赤ワイン用ブドウも多く生産されています。
日本では毎年ヴォジョレー・ヌーボーが人気となっていますが、本来は
温度、湿度を管理した蔵やワインセラーなどで数年から寝かせ、味のバランスを整えてから楽しむものです。
ワインとは生き物であり、さらに高級になればなるほど味は大きく変わります。

ときに、生地メーカーのカルロ・バルベラでは他社に見られない独自の、伝統的な製法があります。
買い付けた原毛を、その特性を引き出すため約7度の気温、75%の湿度に保たれた蔵で半年から一年ほど寝かせて
ウールにとって一番良い軟水を使いながら染色し、
効率重視でない、伝統的な機械でゆっくりと空気を含ませながら生地を織りあげています。
まるでワインのような製法ですね。

 

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カルロ・バルベラも原毛がSuper130's~と細めなことから、マイクロチェック柄も得意です。
ポイントとしてトレンドの色を大胆に入れているため、イタリアらしい粋を表現した遊び心のあるデザインが豊富な事が特徴です。
また、チェック、ストライプというベーシックにこだわらない個性的な柄も多いです。
肌触りはなめらかでさらりとしており、上品にこなれた雰囲気を演出してくれます。


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先日、バルベラも19AWの新作が入荷いたしました。
秋冬に向けたウール100%のふくよかでハリのある生地と、フランネル生地が多数おさめられたバンチは見ごたえがあります。
生き物のように、育て上げるように生地を作り出すカルロ・バルベラ。一度味わってみてはいかがでしょうか。

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