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2019年1月

筆記具

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小学校では鉛筆、中学校ではシャーペン、高校大学ではボールペンを使用していました。

こんな感じでだんだんグレードアップしてきた記憶があります。

では大人になった今はどうでしょう。

ビジネスシーンでも筆記具は必須アイテムですね。

ですがスーツ、バッグ、靴には拘っても中々筆記具まで手がいかない方は多いと思います。

書く、記入する為に使用されるだけの道具として存在している筆記具に、そこまでお金はかけられない。

影の薄いアイテムになりがちですよね。

そんな筆記具ですが、本来は愛用品として存在するべきものだと思うのです。

筆記具はその用途から、知性を感じさせます。

知的面で自身を飾るアクセサリーです。

人前に出すことが多いでしょうし、取引先などではなおの事。

嫌でも目に付きます。

例えば数千円でも、自分で選び拘った物ならそれは武器です。

「時計は良いものを」と昔から言われるように、筆記具にも当てはまる事だと思います。

モチベーションアップにも繋がりますし、長く使用できるなら愛着がわきます。

メンテナンスも怠らず、入れ物にも気を遣えばパーフェクトですね。

 

仕立ての良いスーツの見分け方②(イセ)

良いスーツは「イセ」、「イセ込み」が多いといいます。

イセとは一般的な言葉ではないです。

今回はイセについて紹介します。

イセが多いスーツは動きやすいです。体に沿わせることができるのでゆとりを持たせても、見た目はすっきりするという理想的なスーツが仕上がります。

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ご覧のように袖側を胴体側のアームホールより大きな生地を縫い付けるため、皺が出ます。

これをイセと言います。あえてイセを処理しないのが「雨降らし袖」「シャツ袖」という仕様です。

イタリア南部のナポリのスーツ、ジャケットではではこれを「抜け感」として楽しみます。

通常はアイロンでこれを丁寧に何度もかけることで皺を取り除き、成型するのです。

これを「いせを殺す」といいます。

よくハンドメイドのスーツにはイセがあって、マシンメイドにはないといわれます。

マシンによる、成型機による、量産型のスーツでもイセは多少は入っています。

ハンドの方がより多くのイセがあって動きやすいんです。

特に袖山が盛り上がった、ロープドショルダーの袖付けはハンドでないと不可能です。

肩と袖のイセ量が多いのでハンドでアイロンで丁寧にイセを処理しないといけないからです。

 

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(ロープドショルダーのスーツ)

正直、ロープドショルダーのスーツというだけで仕立ては間違いないでしょう。

ちなみにロープドショルダーはコルヴォのスーツは標準仕様です。

あえて袖山を作らないものでもイセ量を多くとっているものもあります。その見分け方は袖の皺です。

2019119154610.jpg袖に縦の大きな皺が出ています。

これは着ると腕が入るので目立たなくなりますが、ハンガーやトルソーに着せると目立ちます。

良いスーツは「ハンガー面」が悪いといわれます。

それはイセがあるので人体に着せ付けた際はきれいになるのですが、ハンガーにかけると皺が目立つことを指しています。

立体的に作られている証ですね。

後イセを入れる部分としては肩線です。

 

上側が後見頃(背中側)

201911915497.jpg下側が前身頃(胸側)

人間は前に手を出すと背中が大きくなります。

ですので背中側の生地を多く取り動きやすいようにします。

単純に背巾を出すと動きやすいスーツは仕上がります。しかし、背中に変なあまり生地が出て不格好です。

サイズ感があったうえでの前提ですが、「前ならえ」をして背中が窮屈な感じがしなければそれはイセを多くとった仕立てのスーツになります。

フィット感を追求しつつも動きやすさ追求するの技がイセなのです。

 

仕立ての良いスーツの見分け方①(毛芯と接着芯)

ネットで見ていると仕立ての良いスーツについての解説が多くあります。

多少間違った情報も見たので今回は私が解説しようと思います。

仕立てが良いという定義は多々ありますがここでは「イセを多くとり、アイロンワークを施し、立体的に仕立てられたスーツ」とします。

 

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よく毛芯を使っている、接着芯を使っているといいます。

毛芯は構築的に仕立てたいなどの仕立ての目的に応じて種類を選びます。

総毛芯は接着芯のみのスーツに比べ原価が高い(1000円~3000円程度)ので毛芯仕立ては仕立が良いといわれますが、あまり関係ありません。

ナポリの50万を超す高級スーツでも毛芯(この場合は台芯を指します)を用いない場合も多々あります。

アンコン仕立ては全く毛芯を使用しないと勘違いされがちですが、胸増芯、肩芯は大体入っています。

たまに半毛芯より、総毛芯の方が高級という意見もありますが、1000円程度の材料費の違いにすぎません。

半毛芯は腰ポケットまでの位置までの台芯か、総毛芯は裾までの芯かの違いで、軽くしたい場合は半毛芯を使用します。

今度詳しく解説します。

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毛芯を使って仕立てても接着芯を多くの場合は併用しています。

接着芯は生地に張り合わせる薄い布のようなものです。

アイロンの熱でノリを溶かし張り合わせます。

使用する理由としては大きく二つです。

①柔らかい生地に強度を持たせる。

②湿度による、生地の動きを抑える。

2019118144627.jpgロロピアーナから引用

①については現在主流のイタリア系の柔らかく薄い生地は縫製の際、どうしても針のテンションでひずみが出ます。

それを避けるために接着芯で生地と布を張り合わせることで強度を持たせます。

これにはミシン縫製の大量生産のスーツに向け生産効率を上げる意味があります。

②は皺を気にする日本の市場に対応するためです。

生地は獣毛で、人間の髪の毛同様、梅雨時期、夏のような湿度が高い時期にはバサバサになったり、開くように、生地も湿度で動きます。

特に細い糸を使用したイタリア系の生地は、毛の表面積が大きくなり、また薄手の生地は、その影響を受けやすいです。

スーツにした際、ぶくついたりします。

このため、日本では一流の仕立屋でも接着芯を用いる場合もあるので「接着芯≠仕立ての悪い」というわけではありません。

①の意味の場合は往々にして安価なスーツが多いので接着芯=仕立てが悪いというイメージが付いたのでしょう。

イタリアなどの欧州製のものは日本の湿度、気候には合いにくいです。

フェラーリなどの車のボタンも年数がたつと日本の湿度で溶けてベタベタしますね。運転した後は手が真っ黒と。

布を張り合わせるためにイタリア生地のしなやかで軽やかな質感は失われます。

最近では本来の生地感を楽しめるように接着芯を使わないスーツも増えています。

コルヴォの場合は標準仕様では接着芯を使いません。希望の際はお申し付けください。

接着芯が入っているかどうかも正直、スーツに対する考え方の違いで仕立ての良し悪しには関係しません。

前置きが長くなりましたが次回、アイロンワークについて紹介しようと思います。

スーツのサイズ感

自分で拘りのサイズ感が既にある方は良いのですが、そうでない方。

どのくらいのサイズ感でスーツを着ればいいのか分かりませんよね?

普段既製品を着ている場合、初めてオーダースーツを仕立てればその違いは歴然。

オーダーメイドですから、体型に沿ったスーツが仕上がります。

お任せいただければ、好みをヒアリングしたうえでお似合いのシルエット、サイズ感で仕上げます。

普段からオーダーで仕立てているがあまりピンときていないという場合、お店を変えるか納得いくまでとことん突き詰めましょう。

お店によってスタッフ・癖・スーツモデルに違いがありますから、同じ数値でスーツを仕立ててもサイズ感は変わります。

まずHPでフィーリングの合うお店を見つけ、実際に行ってみて良さそうであれば一着作ってみる。

そうして自分に合ったサイズ感を模索するのが良いでしょう。

そのまま継続できそうなお店なら、二着目三着目とだんだん自分の好みがわかってきますからそれを交えながら模索していく。

結局は好み次第になってきますが、サイズ感とはそういうものです。

100人いれば100通りのサイズ感があります。

ただ一般的に体に沿ったスーツを着たい場合、やはりお店のスタッフに任せるのが無難です。

それも出来るだけ年季の入ってそうなスタッフに。

小規模テーラーの場合は人数も少なく選ぶ余地が無い事が多いですが、その分知識や技術は豊富ですね。

大規模のお店だとスタッフの数は多いですが、それぞれ知識や技術に差があることもしばしば。

重要なポイントになるので、ぜひ押さえておいてください。

自分好みのサイズを模索していきましょう。

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現在の流行のスーツの型の話

今のスーツの流行はと聞かれると「南部イタリア調を基本に、英国的ディテールのもの。」と私は答えます。

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現在の主流を紹介します。 2011年頃のコルヴォのハウスモデルです。

このころは三つ釦、段返りが主流でした。

ベースは2008年頃、縫製工場でマイナーチェンジされたモデルと記憶しています。

このころははまだ毛芯仕立てのスーツが良いスーツの証として言われていました。

毛芯はひと昔前に比べ薄くはなっていましたが、現在はより軽量な仕立てが主流となっています。

これに、あえてヘビーウェイトの英国生地を使うというのが今の流行です。

型は、なで肩でフロントの大きく開いたカッタウェイが大きな特徴になります。

スーツを仕立てる立場からすれば、なで肩の多い日本人でさえも背中、肩に皺が出るぐらいの極端ななで肩のパターンを提案するのはいかがなものかと思う次第です。

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ちなみに肩に対してスーツがなで肩だとこの分に皺が出ます。

賛否はありますが、体型に合わせるよりもシルエットを重視する今の流れです。

英国ディテールとは剣襟(ピークドラペル)、チェンジポケットなどです。

剣襟、チェンジポケットは2008年頃にトムフォードが提案したスーツから派生し現在のトレンドとなっています。

Vゾーンに関しては年々、深くなっています。

スーツにトレンドがないとしばしいわれます。

 

しかし、毎年徐々には変化して、こうして見比べるとその差は大きいですね。

2019

明けましておめでとうございます。

2018年が終わり、2019年へ。

そして平成が終わり、新年号も気になるところですね。

なんだかんだイベントが多くなりそうですが、いい年になりそうです。

みなさま、今年もCorvoをよろしくお願い致します。

さて、お正月も終わり、本格的に仕事が始まっている事と思います。

現実に引き戻された感じですね(笑)

そこで気を引き締める為、年始にスーツをオーダーする方も多い現在。

年末までに一年を清算し、新たな年をまたいい仕事をして終わらせる。

良いスーツは必要です。

自分へのお年玉の意味も込めて。

そして今年、Corvoは革製品の取り扱いも始めます。

Corvoブランドとしての新たな試み。

長い時間をかけて準備してきた最高品質をお届けします。

新年号元年であると同時に、Corvoにとってもまた元年となりそうです。

頑張っていきましょう。

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スタッフ(ゼニス コート)



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代表が今回、ゼニス生地でコートを仕立てていたのでご紹介。

ゼニスはロロピアーナが最高峰の素材を集めた最上位の生地コレクションです。

白のカシミアのポロコート。

ここまで上質なホワイトコートは初めて見ましたが、実際目にすると良いですね。

特殊型紙で縫製はフルハンドの仮縫い付きオーダー。

(同じ仕様、同じサイズなら、お客様への販売価格は120万。)

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モデルはポロコート、フード付きです。

本来ポロコートにはフードがついていたそうです。

「フードを被るとスターウォーズのキャラクターみたいといわれる」と代表談。

フードは画像の様にボタンで付いており、取り外し可能。

フードの裏か覗く裏地がまたオシャレ。


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細部までの細かな縫製の良さ、拘り。

 

 

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