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代表コラム

現在の流行のスーツの型の話

今のスーツの流行はと聞かれると「南部イタリア調を基本に、英国的ディテールのもの。」と私は答えます。

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現在の主流を紹介します。 2011年頃のコルヴォのハウスモデルです。

このころは三つ釦、段返りが主流でした。

ベースは2008年頃、縫製工場でマイナーチェンジされたモデルと記憶しています。

このころははまだ毛芯仕立てのスーツが良いスーツの証として言われていました。

毛芯はひと昔前に比べ薄くはなっていましたが、現在はより軽量な仕立てが主流となっています。

これに、あえてヘビーウェイトの英国生地を使うというのが今の流行です。

型は、なで肩でフロントの大きく開いたカッタウェイが大きな特徴になります。

スーツを仕立てる立場からすれば、なで肩の多い日本人でさえも背中、肩に皺が出るぐらいの極端ななで肩のパターンを提案するのはいかがなものかと思う次第です。

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ちなみに肩に対してスーツがなで肩だとこの分に皺が出ます。

賛否はありますが、体型に合わせるよりもシルエットを重視する今の流れです。

英国ディテールとは剣襟(ピークドラペル)、チェンジポケットなどです。

剣襟、チェンジポケットは2008年頃にトムフォードが提案したスーツから派生し現在のトレンドとなっています。

Vゾーンに関しては年々、深くなっています。

スーツにトレンドがないとしばしいわれます。

 

しかし、毎年徐々には変化して、こうして見比べるとその差は大きいですね。

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