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スーツの夏物と冬物の定義

 春夏物、秋冬物、合い物、オールシーズンとか良く耳にしますよね。
 
 具体的にはどういったものを夏物や冬物として区分しているのかというと特に明確な区分はないんです。
 
 一応の区分けとして、ウール地で250g/m(一平方あたりの生地の重さ)前後がオールシーズンと呼ばれているようです。
 
 素材、織り方にもよりますが、これより軽いものは夏より、重いものは冬よりといわれることが多いように感じます。
 
 現在は空調設備が整っているので冬物でも270から290が一般的です。夏では230から210ぐらいです。
 
 現在は比較的軽いものが好まれるようですがクラシックな冬物ですと400gのコート地のようなものもあります。
 
  生地業者の方がbulmer(イギリス生地)の420gの生地で仕立てたツーピースのスーツを着てきて「あったかいですわ!コートなしでいけますよ!!これ。」といって見せていただいたことがありますが、なかなか渋くてかっこよかったです。チェックの紫のストライプのタイを締められていてクラッシクなんですがトレンドを抑えた印象でした。(写真撮影をお願いすればよかったです。)
 
 ちなみに日本では夏向けのスーツでは背中の裏地を抜いた「背抜き」という仕様が多いですがこれは日本独特のものらしいです。(一部、上海のテーラーはこの仕様にすることがあるそうです。)
 
 業者、スーツ好きの中にはこの「背抜き」を認めずに夏でも「総裏」にされる方もいます。自分は少しでも涼しい「背抜き」にしますが。
 

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