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スーツの伝統への回帰傾向

 私が愛読している「MENS Precous」「LEON」にもしきりに「伝統への回帰」が言われています。もともと両雑誌とも保守的なファッションを提案していたのにより一層、その傾向が強くなっていますね。
 
 生地業者さんも二、三年はライトグレーの光沢ある生地が売れたのに今は紺、チャコールグレーにストライプというオーソドックスのものが動くとおっしゃっていました。
 
 スーツのデザインに関しても以前みたいにステッチを色糸に変える、ボタンホールの色を一箇所だけ変えると言うような、装飾的なオーダーも受けなくなりました。お勧めできないので、お断りするのに苦労しました。
 
 ビジネスウェアーのカジュアル化からの反動か、すごい速さの伝統回帰のように思います。
 
 靴に関してはイタリアの靴のような尖ったものから英国の靴のような丸みを帯び、堅牢な靴が主流になりつつあります。英国靴ブランドの独壇場になりつつあります。日本では多少、日本の靴メーカーが知名度上げていますが基本的に日本の靴は英国に近いです。
 
 以前、お客様に「Corvoのオーダースーツってイタリア調ですから靴もイタリア調のほうが良いんですか?」と言われました。特に問題ありません。雑誌を見ていてもキートン、ブリオーニのスーツにジョン・ロブの靴を合わせたりしていますね。「007」でも主人公のボンドがブリオーニのスーツにジョン・ロブの靴を合わせたと話題になりましたね。
 
 スーツに関してはイタリアと英国のものが共存をし始めました。一時は「イタリア調スーツが駆逐されるのかな?Corvoも死んじゃうのかな?」っと思うほどでしたが。以前はイタリアのスーツにクレリックのシャツのような折衷されたものが雑誌に紹介されていましたが、傾向をみるとイタリアはよりイタリア、英国はより英国に独自のスタイルを色濃くなりつつあるように思います。
 
 オーダースーツ店も今までの「何でもできるスーツ屋」から独自色を持ちブランドの地位を目指すようになるかもしれませんね。

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