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耐久性は絶対条件か?

 生地を選ばれるとき耐久性を気にされる方がいます。
 
 たしかに生地の耐久性は営業の方、通勤ですれる頻度の高い方には必要条件ですが、ファッションという観点ではあまりにもこだわりすぎるの如何なものです。
 
 耐久性の一点で考えれば繊維の中ではウールは強い方ですが、化学繊維には勝てません。ウールは天然素材で経年劣化します。また毛ですのですれれば毛玉ができます。
 
 ましてや高級インポート生地に使用されている細い原毛ではより一層、毛玉もできやすいです。
 
 イタリア生地なんて耐久性の観点でいえばお世辞にもあるとは言えません。
 
 それなのに遥かに耐久性に優れたポリエステルの生地よりもウールの細い繊維の細番手の生地が高値で取引されているのはウールの持つ軽やかさ、自然な風合いの方が高く評価されている証拠でしょう。
 
 靴を選ぶ際もマッケイかグッドイヤーか言われます。また、グッドイヤーは底の張り替えが何度もでき耐久性がマッケイよりあるとされています。
 
 しかし、製法上の理由からグッドイヤーは重く堅牢な靴になりがちです。反対にマッケイは柔らかく足に馴染みがよく軽いという傾向があります。
 
 どちらにも長所と短所があり、一概にどちらの方がいいとはいえません。
 
 耐久性があって長く使えるのは経済的にも重要な要素ですがファションとしてそれのみに拘りすぎるとファッションの選択肢の幅を狭めてしまいますね。


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