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大阪店

余談

先日、オープン当初からDMの印刷をおねがいしてる業者の方とお話をしていて「ロロ・ピアーナってそんなにいいの?」と聞かれやはりロロ・ピアーナはスーツ業界では有名かもしれないですがそれ以外の知名度は低いようです。(笑)
 
私が起業当初から「いずれはロロ・ピアーナを主力商品にしたい」との思いがあり、思い入れの深いブランドでもあります。ちなみに現在はお客様がご購入のスーツの8割はロロ・ピアーナの生地です。
 
スーツ好きの方ならイタリア生地ならロロ・ピアーナが一番いいとはご存知かと思いますが、改めて、ロロ・ピアーナについて、ロロ・ピアーナを育てたイタリアブランドを取り巻く環境を紹介させていただきます。
 
ロロ・ピアーナは仏LVMHモエへネシー・ルイヴィトンに買収される際、創始者親族を経営の中心におくことが条件だったそうです。
 
イタリアブランドは一族経営のことが多く、銀行からの借り入れ能力が低く、仏国、英国、米国などのブランドに比べ小規模展開のことが多いです。
 
一族経営が世界規模の展開を遅らせた点があるのは否めないです。この一族経営が消費者に単純に媚びないイタリアブランドの徹底した品質の追求、独自のテイストを守ってきた側面があることは特筆すべき点です。
 
ロロ・ピアーナも一族経営らしいこだわりの強いブランドであり、1924年、ロロ・ピアーナはテキスタイルとしてロロ・ピアーナは創業しました。それ以来、最高級テキスタイルとしての地位を確立しました。
 
オーストラリアで生産される高級原毛といわれるsuper100以上の原毛の30~40%を買い付けるといわれています。
 
また、知名度や規模、ファイナンス力が低くても実力派のブランドが多いのもイタリアブランドの魅力です。
 
イタリアは地形的にフランスなどの高級ブランドの下請け工場として機能していた経緯もあり、第二次世界大戦後に興ったものが多いのが特徴です。ですので製品の品質についても他のラグジュアリーブランドに比して高いことが多いのです。
 
こうした魅力、発展の可能性があるイタリアブランドはよく外資、ファンドの買収の対象になる要因でもあります。
 
ロロ・ピアーナは海外展開に遅れたという以外、イタリアブランドの多くの特徴をもっています。
 

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