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コラム

雑感

4,5年前から「イギリス柄をイタリア仕立て」と言われています。現在も大きな流行から行くと、柄は割とはっきり目の英国調が主流のようです。

生地は英国生地、または英国調の柄のイタリア生地、仕立てはイタリア調の柔らかなものがいまのトレンドです。

巷ではモダンブリティッシュと呼ぶようです。(単に伝統的な北イタリアのスーツの気もしますが…)

昨年、開催のピッティ(メンズ最大の見本市)は大き目のチェックがまたも多くのブランドから提案されていたとか。

普段、チェックを買わない方にとって選ばれる柄の多様性につながるいいきっかけになったのではと思います。

反面、ドレスコードが緩くなり、英国調のかっちりしたスタイルはもう戻ってこないのかと、思ってしまいます。

昔は一着30万などが普通で、給与の何か月分で背広を買うといった時代。

今は違い既製服、仕立て服問わず値段が手ごろの物の普及でスーツを何着も買える時代になりスーツをファッションとして楽しめるのはいい時代だと思います。

各評論家、服好きが「今のサラリーマンはスーツを知らない」と着こなしについて酷評します。

スーツ業界の大先輩のお話では「昔は選択肢がなかった、シャツといえば白か青、靴も紐の黒靴、ネクタイも無地、着こなしのルールを知っていたとかじゃない、単にそれしかなかった。今の人の方が良く知っている」と。

変に懐古主義ぶるスーツファッション業界に身を置くものとして、またその一人である私は、「一理ある」と妙に納得させられます。

 

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