ホーム>コルヴォ名古屋・大阪ブログ>代表コラム>グローブのお話と、
代表コラム

グローブのお話と、

 今年は暖冬で手袋なしでも外出がさほど苦ではありません。

イタリアではコートに手袋をチーフのように挿すことが多いです。

防寒性の機能以外にファッションアイテムとして取り入れるのもありでしょう。

ちなみに大きく分けて革手袋は内縫い、外縫いのものがあります。

内縫いは外に縫い目が出ないのでドレッシー、スタイリッシュな印象を与えます。

2019122504344.jpg

https://merola.jp/より

内縫いはピッタリ目の物を選ぶことをお勧めします。

内縫いはドレッシーなチェスターコート、濃色系のアルスターコートに好相性です。

外縫いは縫い目が外に出ているもの。

2019122504240.jpg

https://merola.jp/より

野趣的でややカジュアルな印象になります。

外縫いの物は割と色味、素材もシュリンク、牛皮以外にオーストリッチなどバリエーションが豊富です。

外縫いの手袋はスポーティーなポロコート、トレンチコートなどと好相性です。

とくにハンドメイドグローブで有名どころとしては、イタリアのメローラ、イギリスではデンツが上げられます。

私は好んでメローラの手袋を二枚とネクタイを3本所有しています。

冬はグローブ、閑散期の夏場はネクタイを作るという、グローブとネクタイの専門ファクトリーブランド。

東京にしか店舗がないようですが、通販サイトもあり年に一回程度、私も購入しています。

私事ですが銭湯めぐりが趣味なので、グローブが恋しくなるようにもっと寒くなってほしいものです。

2019122504521.jpg

 

私にとって今年一番残念なニュース。

私のここぞという時の一着をお願いしている、フルハンドメイドの職人さんが今年限りで引退されることを聞きました。

来季は何を作ろうか楽しみにしていたのですが、残念でなりません。

現在、オーダーメイドスーツ業界の職人不足は大きな問題です。

今現役のスーツ職人さんって70代の方がほとんどで高齢化が深刻です。

一番の問題は日本で明治以来培われた技術が途切れてしますことです。

改めて手縫いのスーツの魅力を伝えねばと、思う次第でございます。

高価格帯の商品は、なかなかうまいブランディングがないと厳しいのかと思います。

日本の職人さんの手仕事は海外に負けてないのに謙虚な方がおおいので、もっと脚光を浴びていただきたいと思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.sartoriacorvo.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/795

ページ上部へ