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大阪店

2015SS

スーツ店では、いまから2015SSシーズンの準備の最中です。
 
来季は、昨シーズンからの英国基調とドレスアップの流れをより鮮明としものになりそうです。
 
マイクロチェックやバーズアイ、マイクロチェック(遠目では無地に見えるチェック)、無地などの今までのチョークストライプ、ウィンドペンなどとは違い落ち着きもありながら、艶っぽい生地が主流となっています。
 
新しいバンチブックを見ていても英国っぽい固い生地よりも、イタリアらしい柔らかいものが増えています。
 
去年のハリソンズの新作「リージェンシー」を皮切りに、艶を意識したものが主流となっています。
 
2015SSのCorvoの提案は先のシーズンからのタスマニアなどの上質な生地に加え、「美しいフォルム」です。
 
メタルボタンのダブルです。ダブルでありながらスタイリッシュさと、本来の「貫録」を持たせるため腰の絞りを利かせ、胸の厚さを出すためにボタン位置から背幅まで、今までの型に大幅に修正を加えたモデルです。
 
胸の高さを強調した色っぽいシングル2P。通常、細いアームホール、軽く曲線を描いた腰ポケットの上部で終わるダーツを前身の裾まで入れたまったく新しいモデルです。
 
現在サンプルを作成中です。2月終わりにはお披露目できる予定です。

パンツを綺麗に見せる。

ジャケットに比べパンツというの少々影の薄い存在かもしれません。
 
フルハンドと謳っているお店でもパンツはミシン縫いだったり。。。
 
ジャケットはオーダーだけどパンツは既製品を買っているというお客様も。
 
Corvoのパンツは一人の職人さんが縫っています。いまでは非常に珍しいことです。
 
パンツというのは靴、ジャケットによっても選ぶべきサイズ、型が変わってくるものです。
 
意外にパンツの型を変えるだけでいまいちだったジャケット、靴が活きてくるから面白いものです。
 
自分に合ったパンツを選ぶポイントとしてまずは型を知るべきですね。
 
パンツには大きく分けて三つの型があります。
 
①ストレート(膝から裾に直線的におりるタイプ)
 
②テーパード(膝から裾にかけ細くなるタイプ)
 
③フレア(膝から裾にかけ広くなるタイプ)
 
です。
 
現在主流なのは①ストレートです。
 
ストレートは常にパンツの形としては標準形になります。
 
通常は1タック、2タックの仕様で仕立てられます。
 
ラウンドトゥ、スクエアー、どんな靴にも合います。
 
細身のジャケットに合わせるなら②テーパードですね。
 
通常はノータックの仕様で仕立てられます。
 
原則、コバのはみ出しの大きいものとは相性が悪いとされます。
 
マッケイやコバのはみ出しの少ない線の細い靴が好適です。(しかしイタリアでは外しとしてわざとミスマッチな組み合わせをすることも、最近ではオールデンと組み合わせる方も多く、何とも言えない状態に)
 
最近のスーツでは細身からややゆとりのある形に移行しつつあるので、少し下火になりつつあります。
 
コットンパンツの場合ではまだまだ、主流に感じます。
 
③フレアータイプはノータックの仕様でワタリと膝巾を詰めて裾を一気に開くという形が現在の主流に感じます。
 
合わせが難しく上級者向けの仕様です。
 
あまり男性向けのスーツ、ジャケットのパンツとしては見られませんが、一部のお客様で仕立てられています。
 
股上を浅くしややタイト目にしたてたピークの幅広の衿とのスリーピースはエレガントにつきます。
 
1930年代のアメリカスーツを現代流に仕立てていらっしゃいます。

パンチェリーナ

ごくごく稀に見る仕様でパンチェリーナという仕様があります。
 
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(パンチェリーナ)
 
写真では練ボタンですが現在のCorvoの仕様では水牛ボタンとなっています。)
 
パンチェリーナというのはイタリア語で「腹巻」という意味です。
 
もともとは闘牛士たち履くパンツの名残とも言われています。
 
スペインから地理的に近い、ナポリのスーツのパンツに多い仕様とも言われています。
 
老舗のテーラーさんの仕立てたパンツにはまれに見ますね。
 
表からは全く見えない仕様ですが、お腹でパンツを固定するのでずれにくく、下腹をひっこめてくれます。
 
(下腹が抑えられるので多少、圧迫感があります。)
 
実際に着てみると、激しい動き、下腹を隠すなど闘牛士が使っていたのがよくわかりますね。
 
ちょっとお腹が出てきたかた、サイド尾錠などベルトでパンツをはかない方にはおすすめです。
 
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(お見苦しい写真ですがご勘弁を)

ミリタリーファッション

先日、神戸の支配人の竹村と私が着ていた、「トレンチコート」が話題に。
 
ロロ・ピアーナの生地で仕立てたスーツはフォーマル感が強いのにくたくたのトレンチ(私のトレンチコートは車のトランクに半年間の熟成もの)という組み合わせは一見、ミスマッチに見えてもしっくりくるものです。
 
もともと、第一次世界大戦時にトレンチコートは塹壕(地面に掘った穴)で戦う兵士の為に作られたもの。(諸説ありますがバーバリーがはじめてトレンチコートを開発したとも)
 
戦争が終わり、戦地から引き揚げてきた兵士がスーツに合わせて着るようになって今では冬の定番アイテムに。(当時からしたらスニーカーにスーツみたいに違和感があったのでしょう。)
 
最近ではスーツに合わせる方も多いPコート、ダッフルコート(実際の発祥はイギリスの漁師とも、第二次世界大戦、イギリス軍で使用され戦後デッドストックが民間市場に流れた)もイギリス海軍の軍服から派生したもの。(Pコートをスーツに合わせることに賛否もあるでしょうが。。)
 
スーツも今、市場に出回っているコートのほとんどが元を辿れば軍服に関係しているのです。
 
軍服の派生である「スーツ」に軍用品であるものは、遺伝子的に相性がいいのは自然のような気がします。
 
最近ではスーツの裏地に迷彩柄という選択も有りますね。
 
50代のアメカジ世代でしたら、スーツにミリタリーバックという合わせもありかもと思ってしまいます。

ストライプスーツが恋しい。

生地屋さんとお話しているとチェックの生地の動きがおおくて、ストライプ柄が売れないとの事。
 
Corvoの売れ行きも、チェック7割、無地2割、残り1割その他の柄といった感じです。
 
私自身、今年はストライプ柄のスーツを1着も仕立てっていません。
 
 
 
ストライプのスーツといえばやはり幅広(間隔広め)のチョークストライプが、男性的で私は好きです。
 
そんなわけでロロ・ピアーナのタスマニアのこの生地で発注しました。
 
 
 
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英国生地のようにぼやけた線に2cm間隔の柄は如何にも英国調、しかし質感はイタリア風というのが「羊の皮を被った狼」といったような外しがあるように思います。
 
白のシャツに、白のチーフ、茶色のソリッドタイ、黒の内羽根のストレートチップ。
 
景気が良くなるとベーシックなものより、派手目のものが売れるというアパレル業界のジンクス通り、スーツにソリッドタイ、黒の内羽根のストレートチップは見なくなりました。
 
天邪鬼な私は、何の変哲もない組合せが、恋しくなってきました。
 
仕上がり次第、ブログで紹介させていただきます。

舶来シャツ地フェアー

インポートシャツ生地での2着セットでのお仕立て価格29800円(税別)とさせていただきます。
 
※100セット限定とさせていただきます。なくなり次第終了とさせていただきます。
 
開催店 大阪店
 
12月6日~28日
 
 
 
開催店 神戸店
 
1月4日~31日

はずし①

「スーツにローファー」「スーツにスニーカー」「スーツをノータイ」「スーツの下はタートルネックのセーター」など賛否の分かれる着こなしが数多ございます。
 
スーツというのは元を辿ればモーニングコートから、着丈を詰めて寝間着や遊び着として派生したものなのです。
 
伝統と変化の狭間にあるスーツに「はずし」が行われるのは自然の流れにも感じます。
 
「スーツにスニーカー」とうのは昔から槍玉にあげられやすい組み合わせですね。(笑)
 
漫画「釣りバカ日誌」に新入社員がスーツにスニーカーで出社して、浜ちゃんが叱るというエピソードを記憶しています。
 
実際、ロロ・ピアーナの前代表セルジオロロ・ピアーナ氏と現代表ピエールルイジ・ロロ・ピアーナ氏はモカシンやローファーをスーツに合わせています。
 
特に前代表はスウォッチをスーツに合わせることで有名でした。
 
イタリアのファッション界の大御所は好みの違いとばっさりと「はずす」ことを恐れない姿には痛快に移ります。
 
あくまでも「はずし」は「はずし」と理解の上で明日は「スーツとスニーカー」の組み合わせについてご紹介させていただきます。

休日変更のお知らせ

大阪店 11月から月・火曜日定休日(完全予約制)
 
神戸店 11月から 木曜日定休日(神戸店は従来通り予約優先)
 
とさせていただきます。
 

ポケットチーフ

最近まで私自身チーフを胸に挿す習慣が無かったのですがお客様にチーフをいただいてから、胸にチーフがないと落ち着かないようになってしまいました。
 
チーフといえば少し気取りすぎている感が有って敬遠されている方もいることでしょう。
 
最近ではクラシコブームのおかげで派手目のものを挿していても違和感がないと思います。
 
ポケットチーフ自体がアクセントとなること以外に、チーフを指すメリットがあります。
 
チーフを挿すことによってジャケットの、とくにイタリー生地のような柔らかくて光沢のある生地では胸の立体感ができドレープが綺麗に生まれます。

マッサンの影響を受ける

NHKの朝ドラの「マッサン」が今人気だそうでいまウィスキーが売れているとか。
 
いつも12時オープンに合わせ、遅起きの私も早起きする習慣づけにこれから見ようかなっと思っているところです。(笑)
 
既にご存知の方が多いと思いますがマッサンの主人公はニッカウヰスキーの創業者、竹鶴正孝さんです。
 
以前から竹鶴さんを私の尊敬する経営者の一人です。
 
英国の副首相に“一人の青年が万年筆とノートでウイスキー製造技術の秘密を全部盗んでいった”と言われるほど国産ウィスキー製造に尽力された方です。
 
サントリーが山崎に工場を作る計画が上がった際に、スコットランドに気候が似ている北海道を竹鶴さんは候補地に挙げていましたが紆余曲折有、山崎に工場が作られ、竹鶴さんが工場長に就任しました。
 
その後サントリーを退社後、北海道、余市で理想のウィスキーを作るため大日本果汁株式会社(現ニッカ)を創業します。
 
ウィスキー製造なのに果汁という社名なのはウィスキーは製造に時間がかかりその間、出荷できるまでの収入源としてジュースを売っていたからです。
 
余市で作られるウィスキーは本場スコッチよりジャパンウイスキーは世界的に高い評価を得ています。
 
一つの物にこだわり、追求していく姿は経営者として尊敬に値しますね。
 
マッサン役の玉山さんの着ている衣装もカントリー調のジャケット、スーツを着ていますね。
 
カントリー調を代表するジャケット生地といえばこちらポーター&ハーディングです。
 
チェヴィオット種の羊毛を用いたツイード生地は英国好きにはたまりませんね。
 
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色味も柄もこてこてのカントリー調です。
 
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ヘリングボーン等、合わせやすい柄もあります。
 
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(この生地でダブルのジャケットを自分用に作ろうか思案しています。)
 
散々、ウィスキーの話を書きながら、実は私、ウィヰスキーが飲めないのです。(笑)何度も試してみましたが合わなくて諦めました。
 
スコットランドの生地のジャケットを着て、ウィヰスキーを飲むのもいいかもしれませんね。
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